三峰ロープウェイ(大輪〜三峰山上)
旧三峰山上駅
(含む旧線)

往復乗車券


大輪駅(2008年3月11日探索)

秩父鉄道の車両内の停車駅案内版にあった三峰
ロープウェイの駅案内。
廃止された今では消されている。 
三峰口駅のバス停に三峰ロープウェイの廃止を
告げるポスターが張ってあった。 
三峰口からバスに乗って大輪バス停まで来た。
大きな鳥居をくぐって駅まで向かうがそこにも運休中
の札が付いた三峰ロープウェイの案内版が。 
少し急な坂を上って遂に大輪駅にたどり着いた。 
屋根の上には三峰山ロープウェイのロゴがあった。
ここは駅の屋上に当たるところか。
その屋上から階段状の乗り場を望む。 
奥の乗り場には、もう動くことの無いゴンドラが
ぶら下がっていた。 
三峰山に向かって伸びるワイヤーと支持鉄塔が
見える。 
こちらは旧大輪駅。 
正面入口の上に三峰山ロープウェイときっぷ売り場の
看板が付いていた。 
側面には代替バスの案内ポスターが張ったままだ。 
ガラス越しに内部を覗いてみる。
いかにも古風な切符売り場と待合所が残されていた。
写真中央奥を左に進むと乗り場方面へ向かいます。
かつての乗り場も残っており、ゴンドラの機材も保存
されていた。 
切符売り場に続く階段には待ち時間が書いてあった。 
開かれたままの乗り場へ続く通路。 
ブルーシートの向こうは機械室のようだった。
大輪駅裏側から旧三峰山上駅を望む。
黒丸の中にかすかに見えていたが写真には
写っていなかった。
大輪駅からバス停まで500m、三峰神社へは3.2km
あるらしい。
歩道案内図もあった。
三峰ロープウェイが真っ直ぐな路線なら、歩道は
くねくねしている上、結構迂回したルートになって
いるといえるだろう。 
最後に大輪バス停から三峰ロープウェイを眺めて
大輪駅の探索は終わりです。 

三峰山上駅(2008年5月31日探索)

三峰山へは、西武秩父駅と三峰神社を結ぶこの
急行バスで向かいます。
現在は、このバスが三峰ロープウェイの代替路線
であるといえるだろう。 
秩父湖などを車窓から眺めながら山道を進むこと
約70分、三峰神社バス停に着いた。
この日はあいにくの雨、さすがに山の上というだけ
あって雨はもちろん、霧も深かった。 
早速、三峰神社へ向かう通路の隅に三峰ロープウェイ
の看板発見。 
運休中の大きな札が目立つ。
今は運休中ではないのだが。
三峰神社へ向かう歩道の途中の案内版にもまだ
ロープウェイの文字が残っていた。 
三峰神社手前の階段にもロープウェイの案内版が
あったが運休案内で見えにくくなっている。 
三峰神社を通り過ぎ、三峰山上駅に向かう歩道の
脇にもロープウェイの文字が書かれた案内板と時刻表
が残されていた。 
最初に見た案内板の通り、バス停から約15分歩き、
三峰山上駅に到着。 
大輪駅では文字看板として存在していたロゴは、
三峰山上駅では壁に付いたロゴとなっていた。 
この駅舎は2階建てのようだが、2階部分には何が
あったのだろうか。 
三峰山上駅の切符売り場。
大輪駅と違い、あまり古風とは思えない。
2代目駅舎だからだろうか。 
改札口だってこちらの方が現代風と言えるだろう。 
乗り場へ続く通路。 
ゴンドラが停止する場所。
こちら側のゴンドラは大輪駅に停止している。 
大輪駅ではゴンドラに近づくことは出来なかったが、
三峰山上駅では比較的簡単に側まで来れた。 
ガラス越しのゴンドラ内部。
腰掛ける椅子は狭く小さい気がする。 
大輪駅へ続くロープウェイの軌道。
霧の中に支持鉄塔がうっすらと見える。 
乗り場の上には監視室があった。 
その窓を覗くと、機械室に繋がると思われる階段が
見えた。 
駅舎の前は休憩所のようになっていた。 
美しい神社風のトイレ。 
張り紙してあるが、このドアは開かなかった。
このトイレは今も使えるのか。 
駅舎の裏側へ周ってみた。 
なんと、そこには洗濯機が。
従業員の制服をここで洗濯していたのだろうか。 
その洗濯機の左にはたくさんの傘が。 
これも従業員の為にあったのだろうか。
駅舎の2階部分は今は物置場になっている。 
その窓の中にワイヤーを支持する大車輪が見える。 
機械室への入口。
こうして見ると工場のようにも見える。 
これをもって三峰ロープウェイの探索は終了。
ここから旧三峰山上駅を目指して歩きます。 

旧三峰山上駅(2008年5月31日探索)

  三峰神社の裏手、大輪駅方面へ降りる道。
右にカーブしていくと大輪駅方面だが、中央奥に
はっきりとはしていないものの、もう1つ道がある。
これが、旧三峰山上駅へ続く道である。 
  2期線への切替から44年、かつての参道はすっかり
自然に還っていた。 
  その道を進むこと約5分、ついに駅舎に辿りついた。
神社を模倣した駅舎である。 
  奥には斜めに伸びる建物。
機械室がある所だろう。 
  その下に古めかしいトイレ。 
  いよいよ駅の中へ入っていきます。
まず目に入ったのは、古風な切符売り場。 
軍用施設のような構造である。
  天井の作りやぶら下がる電球も昭和の家屋タイプ
である。 
  床はコンクリートがひび割れ、コンクリート片や木片
が転がっている。 
  切符売り場の中を覗くと、藁のベッドらしきものが。 
  更に、電源設備の一部も残っていた。 
  ロープウェイ乗り場へ続く通路。
改札口は無かったのだろうか。 
  乗り場へ降りる階段。
階段自体はしっかりしているが、どこからわいてきた
のかと思うコンクリート片が。 
  ロープウェイ乗り場にやってきた。 
  左側のロープウェイ発着場。
このスペースからすると、初代のゴンドラは2代目の
ゴンドラよりも大分小さいサイズであったと思われる。 
  階段状の乗り場。
麓の大輪駅にあった乗り場とほぼ同じである。 
  右側のロープウェイ発着場。
左側と違い、雑草が生えている上、大木が生い茂り、
大輪駅へのルートを完全に塞いでいる。 
  乗り場の屋根はかなり失われている。
自然の猛威によるものだろう。 
  かつてのロープウェイ跡。
途中には2基の支持鉄塔があったらしい。
遠望がきく日は、大輪駅、国道140号、秩父市街
などを望むことが出来るが、この日は雨と霧で何も
見えなかった。
  乗り場から上を眺めると結構な規模があることが
分かる。 
  2期線への切替から44年、築69年経過した今でも
こうした木製の壁が綺麗であることに驚いた。 
  乗り場の上にある機械室。
天井に開いた穴が気になるのだが。 
  機械室に入ってすぐ目に付いたのがこの床。
底が見えている。 
  機械室の上部へ行ける木製の階段。
1段目が抜けていて2段目から上らなくてはならない
状態であったため、これを使って上に行くのは止めよう。 
  そして、隅にある階段で上を目指すが、なんと、この
階段もコンクリートが風化していて上りづらかった。 
  ロープウェイのワイヤーを収納する滑車があった溝。
滑車そのものはもう無いが、この溝は残されていた。
  その横には、何かを固定していた棒が突き出ていた。 
  もちろん、左側にも滑車を設置していた溝はある。 
  斜めに連なる四角い田型の窓。
ロープウェイではよく見られる光景だ。 
  滑車を離れたワイヤーが出ていく穴も残っていた。 
  天井を仰ぎ見ると、電線ケーブルとその部品の一部が
残っていた。 
  機械室に入った時から気になっていたのはこの
穴が開いた天井。
岩石か熊でも落ちたのだろうか。 
  その屋根に向かって階段が伸びている。
しかも先ほどの階段と違い、しっかりしている。
が、行くのは止めておこう。 
  再び不安定な階段を下りて駅舎の向こう側へ出て
みた。 
  こちらからでも斜めに伸びる機械室がよく分かる。 
  昭和時代の貴重な建物、改修工事をして一般に
開放してみてはどうかと思うが。


三峰ロープウェイは、1939年/昭和14年に開業した大輪と三峰山上を結ぶロープウェイである。当初は1925年/大正14年に計画されたが霊域とされたこの三峰山への冒涜だと当時の内務省神社局に反発されて工事は中断する。14年後に山頂より大分下に駅舎を設けることで再び着工し初期線として開業する。その後、1964年/昭和39年に車両の大型化を行い、区間を変更。約200m長い2期線が開業。その際、初期の大輪駅と三峰山上駅はそのまま放棄されることとなった。そして2006年/平成18年には、施設の老朽化と金属疲労が発覚し、約1年の休止期間が設けられ、修復などの検討を行っていたが、再開には約10億円の費用を要すること、再開しても赤字路線になることは目に見えていて、西武鉄道自体の存続問題にも関わってくることなどを理由に2007年/平成19年に廃止の方向へ転換し、同年12月1日に正式に廃止された。それから約半年経過した現在も、ロープウェイは支持鉄塔にワイヤーが張られゴンドラもぶら下がった状態で残されており、旧駅舎もそのまま残されているなど、施設自体に一切変化は見られない。だが、西武鉄道では2009年/平成21年まで、約1年半かけて施設全てを解体撤去する計画を進めていていつそれが現実になるか余談を許さない状態である。続いて、旧三峰山上駅を訪ねてみた。1964年/昭和39年に、2期線が新設された際、この駅舎はそのまま放棄となった。それから44年経過した今でも切り替えられてからの経過がよく分かる。切符売り場、乗り場、機械室など、殆どはそのままである。滑車等の機械類こそ殆ど残っていないものの、昭和の雰囲気が漂うこの駅舎はまさに昭和の貴重な遺産ではないだろうか。だが、現在西武鉄道では、前述の通り、施設を解体撤去する計画を進めているようで、それには、なんとこの旧三峰山上駅の解体撤去も含まれているというのである。この駅舎を解体撤去する為に40年以上もの歳月をかけて自然に還った周辺の木々や道を再び開拓するのはどうかと思うところだ。


*三峰ロープウェイと旧三峰山上駅は、2008年/平成20年10月頃から、解体工事が始まりました。2009年/平成21年9月までに全ての施設を解体するそうです。


*そして解体工事は着実に進行していき、2009年/平成21年2月現在、三峰山上駅は解体済み、旧三峰山上駅は解体準備中であることを確認しました。